演奏会を終えた感想と、今後の楽団に求めること
演奏会を終えて
色々と詰めた3か月間が終わった。
相変わらず、他の予定をこっちに割いてやっているだけに、終わった後の喪失感が大きいです。
喪失感の大きさは、満足感とも比例するところはあるんだろうけれども。
やっているときは大変だと感じていても、終わってみると楽しい日々だった、ということは往々にしてありますね。
今回はまあ、一曲目のソロがうまく言ったんで良しとしましょう。
トランペット吹きとして、一番重要な仕事をきっちりやったということで。
翌日は有休をとっていたけれども、酔っていたのか終電ぐらいで帰ってしまった。
朝まで飲んでいる人もいなさそうだったしね。
翌日の休みは、なんだか気の抜けた日を過ごしました。
マンガ読んで、テレビ見て。
録音聴いてみたいな、とか考えながら、寝っ転がって過ごしました。
さて、これからは何をしようかな。
多楽器主義
ところで今回の演奏会では、トランペットに加えて、フリューゲルホルン、コルネット、クラリネットと4つの楽器を演奏しました。
トランペットと似た大きさのマウスピースを持つ、フリューゲルとコルネットはいいのだけど、クラリネットはやはり壁が大きかったですね。
3か月ぐらいではあったけど、社会人ながら週に4回ぐらい練習を積んだことで、なかなか吹けるようになったんじゃないかと思う。
やっぱり速指はスムーズにいかないところも多いけど、音は一人前に出せるようになった。
もうちょっとうまくなりたいと思ったら、いろんな調の速指メインのエチュードでもこなせば、1年あればみんなに追いつけるんと違うかな…というところまではきました。
これからも続けるかどうかは、少し悩み中。
やるなら借りていた楽器を返して、自分のを買わなくては。
今回は両方とも一定のレベル以上で演奏できたので、みんなから責められることはなかったけれども、やはり吹奏楽というのはマルチプレイヤーに対して良く思われない環境が根強いように思います。
うちのサークルでは、下記の持ち替えはが頻繁に行われます。
トランペット:フリューゲルホルン、コルネット、ピッコロトランペット
フルート:ピッコロ
サックス族:全部(バリトン以外のことが多い)
全パート:ピアノ、マラカスなどのパーカッション
基本的に「特殊管」との持ち替えは許容とされていて、「曲によってはそのパートがない場合がある」パートが「特殊管」と呼ばれるような感じがします。
なので、ジャズではよく見かける「サックス:フルート」の持ち替えや、マウスピースを同じくする「トロンボーン:ユーフォニアム」の持ち替えなんかはほとんど見ない。
やろうと思えば、「クラリネット:サックス」や「トランペット:ホルン」なんかも問題なくできると思うのに。
特殊管以外の持ち替えは、禁忌というか、はしたないというか、いろんな感情があるのではないかと感じています。
一つには、プレーヤー自身が「本職の調子を崩すのではないか」と心配しているのはあると思います。
それはきっと、崩す人と崩さない人がいるんでしょう。
他には、やはり慣習というか、浮気というか、極めてナンボというか、そんな感じの「ほかの楽器をやるのは何となく歓迎できない空気」みたいなものがあるんじゃないかと思っています。
でも俺は、いろんな楽器をやるのは別に悪いことだとは思わない。
その結果、総合的に見てプラスならやればいい。
誰でもできることだとは思わないけど、やりたいと思う人がどんどんできる環境ができればな、と思う。
そして、今回その皮切りにみんなが自由に考え出してくれれば嬉しいですね。
「トランペット:ホルン」のような許容遷移でなく、「トランペット:クラリネット」という禁制遷移を先陣切ってやって見せたのだから。
みんなが「俺でもできるんじゃね」って思ってくれればな。
「多楽器主義者」ではないけれども、慣習に縛られない、自由な音楽ができることを願います。