SRまでの道(前編)
2015年には準備を済ませ、2016年は最初から全力でブルベモードに入ろうとします。
が、1月2月のブルベはすぐに50人ぐらいの定員がいっぱいになってしまい、全然エントリーできない…
ブルベの主催者に確認したところ、年初はエントリーが多いそうです。
BRM207あおば 伊豆200km(制限時間13.5時間)
そんななか、2月頭に200kmにエントリーできました。スタート・ゴールは家から少し遠いですが。
インターネットからエントリーするんですが、一緒に走ろうと言っていた4人の中でエントリーできたのは自分含め2人だけ。
その人の車に乗せてもらうことにしました。
ちなみに1000円とか1500円とか、参加費は安い。
ブルベは日本中(世界中?)各地域ごとに開催団体があって、それぞれ年間10個以上のブルベを開催しています。
初回は「VCR横浜あおば」というクラブのブルベに参加しました。
コースは、東京の稲城を朝6時にスタートして、熱海に行って稲城に戻ってくるルートです。
一緒に走る人が自分より遅い人だったので、ペースはのんびりと。
一人で走るときよりだいぶ遅いスピードで走りました。
2月はまだ冬のため、宮が瀬ダムのあたりで途中路面が凍結してたりもしましたが、おおむね順調でした。
200kmは普段走ってる距離なので、一度ミスコースして5分ぐらいロスしたぐらいで特に問題もなく、無事11時間40分でゴール。
ゴール受付ではチェックポイントのコンビニ3件のレシート時間をチェックされ、無事に乾燥認定をもらいました。
途中でレシートをなくしたり、もらい忘れたりすると完走にはなりません。恐ろしい…
ゴール受付で1000円を支払い、完走メダル(200km)をゲット!
このメダルを200km、300km、400km、600kmと集めて、スーパーランドナーのメダルゲットを目指します!
BRM220群馬 那珂川300km(制限時間20時間)
続いて300km。
ハイペースにスーパーランドナーを目指します。
このブルベは朝6時に高崎スタートのため、金曜の夜から高崎のホテルを予約。
上野から高崎線に乗って、終点で降りて自転車でホテルに向かうも、いつまでたってもホテルにつかない。
よく地図をみたら、ここ高崎じゃない。
宇 都 宮 だ
なぜ?
なんで宇都宮で降りた時に気付かずに、そのままホテル目指したの?
意味不明。
そして、その時深夜12時。
電車もない。
ホテルに電話したけど、ホテルまでは100km以上あるし、タクシーは恐ろしいほど金がかかりそう…
DNSでした。
ただ、これがずっと2月の冷たい雨の中を走る非常につらいブルベだったらしく、出られなくてよかったと少し胸をなでおろしました。
BRM319宇都宮 銚子400km(制限時間27時間)
続いて400kmにチャレンジ。
300kmはまだ走ってないけどね。
400kmは、ある意味では600kmよりも難しいと言われています。
600kmでは、普通に走っていればある程度の貯金(時間)が溜まり、十分に仮眠する余裕が出てくるのですが、400kmでは十分な貯金は取れない。
かといって制限時間は27時間、寝ずに走るにはしんどい時間。
これをどうやって攻略するかが鍵らしい。
コースは宇都宮から鹿島経由で海沿いに銚子まで行き、利根川沿いに走って宇都宮まで帰るルート。
登りのないフラットコースなので、楽とのこと。
ちなみに、土曜の午前2時出発で、制限時間は日曜朝5時の27時間。
仮眠をとるなら日付が変わったあたりか?いや、ペースが早ければ仮眠は必要ないかも。
その辺は様子を見ながら走ろう…
しかしまた、直前になって一つ問題が。
天気予報では雨が降るような振らないような。
降水量3-5mmって多いの?
一緒にエントリーしていた人は、雨が降りそうなので出ないとのことで、結局自分ひとりで参加することにしました。
金曜日の夜、仕事を終えて家に帰り、そのまま自転車をもって宇都宮へ。
20時から1時まで漫画喫茶で仮眠をとり、自転車で10km程の宇都宮森林公園へ向かいます。
この時点で雨が降り始める。
受付を済ませ、コースの説明を受けてから、深夜2時スタート。
田舎なのもあるが、く、暗い…
そして雨が強い…
最初は20人ぐらいで列になって走っているが、だんだん速度差がついていき、50kmぐらい走ったころには結局3人で走ってました。
6時ぐらいになると明るくなってきますが、まだ雨は止む気配なし。
最初の12時間ぐらいはずっと雨という
しかも、途中結構土砂降り。
バイク用のレインウェアを来ていたので、雨は直接体には当たらないものの、体も足も濡れて蒸れたまま。
上り坂で転んだりもしました。
それでも結構なハイペースで走り、11時半には折り返しの銚子までたどり着きました。
折り返しのチェックポイントでカップ麺を食べて体を温め、いざ帰るぞ!となった30分後。
戻り際、雨の中いつの間にかスマホホルダーがないことが発覚!
あれ?自転車に固定していたはずなのに…
キューシートを表示するのに使っていたので、これだと曲がる場所も全く分からない。
ということで、当然戻って探します。
2kmぐらいの道を1往復半ぐらいして、見つからないと半ベソ書いていると、道に傘をさして立っている女の子から声をかけられた。
「もしかして、スマホ探してますかー!?」
銚子の優しい女の子が拾ってくれていた。
とても助かった。ありがとうございました。
一緒に走っていた人は当然先に行ったため、そこから一人で走り始めます。
利根川サイクリングロードをひたすら走る、貯金の稼ぎどころでせっせと走ると、だんだん雨も上がってきます。
しかし、晴れ間が見えてきたあたりで、300km地点で後輪がパンクしました。
実はまだパンク修理2度目。
30分ぐらい格闘して、何とかチューブを入れてタイヤを膨らませ、再スタートできました。
が。
走り始めた直後、100m先で今後は前輪がパンク。
え?
また路肩にストップし、パンク修理。
これでパンク修理3度目。
今度は20分ぐらいでパンクを直し、何とかスタート。
だいぶ時間をロスしたな、と思いながら走っていると、20km走ったあたりでゆっくりと空気が抜けてきたのが分かりました。
気づいた後は早く、もうタイヤがベコベコの状態。
パンク修理したいが、もう替えのチューブはない。
パンクは2回ぐらいで済むだろうと思っていたので、サイクリングロードで立ち往生です。
スマホで近くの自転車屋を探すが、ど田舎を走っていたため周りに店なんてない。
最低10km近くルートを逸れないとなさそうです。
途方に暮れていると、遠くからロードバイク乗りが近づいてきたので、声をかけて空気入れを貸してもらいました。
空気が抜けるのがだいぶゆっくりだったため、とりあえず空気だけ入れれば20kmぐらいは走れるから、その間に自転車屋に行こう、と思いました。
が。
5kmでまた空気抜けて、タイヤがベコベコに。
え、早くない?
空気抜けたまま5km走るが、完全に空気が抜けてしまい、もう乗って走れない状態に。
絶望を感じながら押し歩く事にしました。
どうしよう、リタイアするも近くに電車の駅はないし…
同じブルベを走っている人がすれ違って、気づいてくれないだろうか。
しかし、1,2時間ぐらい歩くと、なんとスポーツショップが見つかりました。
小型空気入れとチューブ3本買って、パンク修理してスタート。
しかし、買ったばかりのチューブでも、5kmでやっぱり空気が抜ける?
なぜ?
チューブ交換する。
2kmで空気抜ける。
なぜ?
チューブ交換する。
2kmで空気抜ける。
なぜ!
チューブもうない!
ということで結局約5分、2kmごとに空気を入れながら走る事になりました。
空気入れるのを何度やったかわからないけど、何とかゴールできました。
もう死ぬかと思った。
結果は22時間。
ゴール受付の人に相談したら、両タイヤに小さな金属片が刺さっていたことが発覚。
経験不足ですなあ。
タイヤの金属片を取って、もう大丈夫、とチューブもパッチ貼って直してもらいました。
宇都宮駅までは10kmぐらい、駅まで戻って満喫とかで仮眠しよう…
と思いましたが。
2km先でパンク!(笑)
なぜ!
ゴールは山の上だったので、戻る気にもなれず。
今度は1分ごとに空気を入れながら、なんとか、なんとか駅前まで戻りました。
ファミレスで朝まで寝て、電車で寝ながら帰りましたとさ。
本当に辛かった。
雨だと自転車もべとべとのぐちゃぐちゃになりますし、自転車の寿命が短くなりそうです。
体の消耗も激しい。
しかし、この距離を走り切った達成感は大きかったです。
自分で自分をほめてあげたい。
そして、精神力のレベルは相当上がったと思います。
半分は雨、半分はパンク祭り。
もう、ちょっとやそっとではめげない。
残すは300kmと600kmになります。