隆の導火線

隆の導火線

ほとんどトランペットかロードバイク、料理の話。

飲む指標


先日の追いコンで、わがパートで唯一「吐いたこと(以下「G」)がなかった」人が遂にそれを経験してしまいました。


「これでようやっと追い出せる」と歓喜したものですが、改めて考えると何やらこれは面白い。
うちのサークル独特の文化ではないでしょうか。


ウインドでは、女の子もほとんどが卒業までにGします。


「Gしたことがあるか」ということがその人の飲酒に対する姿勢を大きく左右します。
そのため、「既G女(きじーじょ)」と「未G女(みじーじょ)」という言葉を使って分類がなされてしまうほどです。


うちの学年も去年の春ごろには「未G女」がいなくなっていたような気がします。
「未G女」でいるということは、ウインドでは「キャラが汚れていない」ことを示す指標でもあります。


「未G女」のまま卒業する、というのはどうやらとんでもなく大変なことのようで、それをした人は後世に名を残す程です。
というのも、「未G女」のまま学年が上がるほど、その人が「デビュー」する価値が上がっていくため、みんなが狙うからです。


今回見事にデビューを果たしてしまったその先輩も、自分を含め多くの人にその「未G女」というブランドの崩壊を狙われたからでしょう。


また、男の世界でも「G」に対する考え方は同じです。
飲み会においてGしたかどうか、というのが飲み会の激しさの指標になるからです。


コールに合わせて中途半端な量の酒を飲むウインドのコンパでは、「今日何杯飲んだ」という会話は全くもってナンセンスです。
そもそも「一杯」の量が毎回違うし、何度も飲んでるからどれぐらい飲んだかなんてわかりません。


そこで登場するのが、「G」という単位です。
決して重力系の単位ではなく、「何回Gしたか」の単位です。
「今日もう4Gだよ〜」「え、まだ俺今日2Gなんだけど」なんてのはよく聞く会話ではあります。


10G以上ともなるとなかなかお目にはかかれず、その人は一時の勇者のような扱いを受けます。
Gが多いほど、「頑張った」と讃えられるわけです。


そんな社会。
謎だ。


面白いのは、「飲んだ量」ではなく「吐いた量」が注目されることですね。
コールでちまちま何度も飲むから、飲んだ量を定量的に分析できないことが由来しているのではないでしょうか。


そしてそこから考察できることは、「吐いていない人は飲んでいないのと同じ」


「俺、今日めちゃくちゃたくさん飲まされたよ、死にそう〜」
「え、マジ!?何回Gしたの?」
「いや、それはしてないんだけどさ…」
「じゃあ飲んでないんじゃん(笑)」